作者不詳
「住吉物語」
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サイズ770.0×32.8(796.0×32.8)cm
素材紙本着色
備考巻物
落款・印
破れ修復跡
作品番号A2-92-702
作品解説
住吉物語のあらすじは、継母に虐げられ住吉へと逃れた中納言の姫君が、長谷観音の利益で導かれた少将と結ばれるというもの。鮮やかな彩色が見事な本巻は、江戸中期頃の作でしょう。巻末には、江戸後期の住吉派の名手といわれた住吉内記廣定(弘貫)の署名が見られます。推定される制作時期と弘貫の生きた時代、添えられた年号(承応三年)には隔たりがあるため解釈は難しいですが、極札や旧蔵の記録の一部を貼り合わせたものでしょうか。丁寧なやまと絵の描写に加え、物語の舞台である王朝時代にはなかった書院造りや、水墨による障壁画などが丹念に描かれている点もまた鑑賞者を楽しませます。

【読み】
姫君は十三にて女御にまいり給ひける侍従
はおとな女房にてよろつに大事の人に
そ思はれてないしになりぬ見きく人/\
うらやみあへり大しやうひめ君すゑはん
しやうし給ひめてたくそおはりしけるさて
まゝ母のことみきく人/\心あるもなきも
うとみはてけれはあはれにやふれたる家
にあかしくらしてなくよりほかの事そなし
年月ふるまゝにおとろへてつゐにはかな
く成にけりむくつけ女浅ましきありさま
にてまとひありきけるとかや人にもの思
せうしろめたかりしむくひなれはむすめ
達のためわかため心うきことにて年月を
をくりぬるこそ浅ましけれなさけなき
ものはおとろへなさけある人は千世万代と
さかへ侍りこれを見きかん人/\かまひ
て人によくあたりぬへきものなりとそ

         承応三年癸巳八月
         住吉内記廣定(印)
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Vol.64
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