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2005年8月 8日
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Vol.57 カタログ好評です

□■□■ 「日本美術そうだったのか通信」 Vol.57 発行 有限会社アートオフィスJC・秋華洞 http://aojc.co.jp/  アートオフィスJC http://www.syukado.jp/ おんらいんぎゃらりい秋華洞 現在発行部数5,502通(独自配信1,993 まぐまぐ 3,461 melma!48) ------------------------------------------------------------ <本マガジンの説明> 日本美術の鑑賞界のホットニュース、古今国内東西の作家のエピソード、美術業界 裏話など、日本美術をより楽しむための情報をお届けします。 アートオフィスJC・秋華洞提供。 ------------------------------------------------------------ 暑いですね。 アートオフィスJC・秋華洞 田中千秋です。 でも、私は夏は冷房さえひかえれば過ごしやすい、と思っています。夜どんな カッコウして寝ようが、風邪引かないですもの。(追記:だけどゆうべは暑く て4:00ごろまで寝られませんでした...。) さて、前回のメルマガでは、たくさんのカタログのご請求をいただきましてあ りがとうございました。せっかくのご請求に発送が追いつかず、すべてお送り したのが、先週末の金曜日になりました。 今回も前の秋号と同じような体裁なのですが、デザインがよくなった、などの お言葉を頂き、おかげさまで送付してまもなく、いくつかのご注文もいただき ました。ご請求がまだの方は以下のURLからお願いします。もちろん無料で すし、購入をせまるものでもありません。もちろんご注文もいただけると嬉し いですけれども。とまれ、2,3冊ご請求いただき、ぜひご近所サマにもご紹 介ください。 カタログ請求はこちらです。 http://k.d.cbz.jp/t/h4vn/50m3f300e8oc5rhx1l -------------------------------------------------------------------- アートフェア東京のお知らせ http://www.artfairtokyo.com/ -------------------------------------------------------------------- えー、残念ながら弊社は今回参加を見送ったのですが、世界的な絵画市ともい える「アートフェア東京」が今日月曜日まで、有楽町の東京国際フォーラムで 開かれています。本日は夕方5:00で閉まってしまいますので、まだのかた は急いでくださいね。 このフェア、もともとは現代アートが主な売り物の「NICAF」から、今回、 古美術商や近代絵画商を招いて衣替えした内容のもので、「現在」の美術シー ンが一応見渡せるものです。画廊、という場所は、何となく入りにくい場所、 ということは私がこのメルマガやブログでもシバシバぶつぶつ言っている事で すが、こうしたフェアのメリットは、「絵」を「買う」場所にフリーハンドで 入っていけることじゃないかと思います。 値札をついているものも、ついていないものもありますが、基本的には「売り 物」のはずなので、気軽に値段を聞いて、「アート」「美術」と呼ばれるモノ と自分との距離感を図ってみては如何でしょうか。 素敵な家具や、照明、インテリアの「核」になるのが、やはり、置物や絵画だ と思いますが、ここに何を持ってくるか、というところで、生活の楽しみ方も 変わってくると思います。 私は、ちょっと行く時間が小一時間ほどしかとれなくて、じっくり見たとはい いがたいのですが、浦上蒼穹堂さんの中国の古いふるい副葬品の豚、豚舎、杯、 牛、などが、(出土品ですので)土まみれの、作為のない中に、生真面目さと か、素朴な味が伝わってきて好ましく思いました。 ヤルキ満々の画廊、ややダレテイルお店、センスのある店ない店、色々 あって面白いと思います。最終日、行かれてみては如何でしょう。 そうそう、お店のかたに話しかけてみると、案外フレンドリーといいますか、 フツウの人々が美術商という商売をやっているのだ、というあたりも感じられ るのも面白いかも。(ヘンな人、と思う人もいるかもしれませんが、知りませ ん。) 来年は、ウチも出したい、と、思ってます。あっと驚く展示をやりたいな。そ のときは、是非よろしくお願いします。 さて、愚庵特集第三弾です。 と、その前に。 実は、日曜、ビデオ(ハードディスクレコーダー)にとっておいた、田原聡一 朗の「朝まで生テレビ」を見ました。80代以上の、実際に太平洋戦争・日中 戦争に参加したお年寄りを集めて討論した3時間で、これは同じ企画の二回目 の番組でありました。あの戦争はなんだったのか、というのが主題です。 みな一致していたのは東京裁判はインチキであることだが、東條など当時の指 導部が靖国に祭られている事に関しては、好悪の感情は分かれているように思 いました。 そして、戦後日本人はおかしくなった、もっと、愛国心を、人を思いやる心を、 という事をおっしゃる方が多くて、それはもっともだと思ったのですが、一方 で、非常に印象に残ったのは、じゃあ、あの戦争に勝っていたら、日本は今よ りいい国になっていたか、という問いに一人も手を上げなかった事です。 戦争の是非については、戦前・戦中派から戦後派(団塊世代、私たち段階の狭 間、団塊ジュニア)いろいろ意見があると思いますが、どうもやっぱり日本の 国にどこかおかしな点があの昭和のはじめの時代に出てきていた、というのは、 あの戦争はやむを得なかった、という人でも認めていることのように思いまし た。 ともかく、油断、傲慢、そして情報不足、組織の硬直、こういうあたりが日本 の敗因のように思えましたが、これはこの時代のマスコミ、大衆を含めた日本 が陥ったムードだったのかもしれません。そして今もなお、官僚組織の硬直は 続いているじゃあないか、ということも指摘されていました。 私は、たんなる美術商ですので、「古いものが売れればそれでいい」のですが、 古いものを通じて、日本人の歴史をたどっていると、日本人の社会や個人の精 神がどのように移り変わってきて今があるのか、ということに興味を持たざる を得ません。 近視眼的に今の世の中の方向の是非を問う前に、近世・近代の人たちが何を見、 どう生きたのかを素朴に重層的に知る必要があるように思うのです。 で、天田愚庵。 天田愚庵は、明治維新に伴う内戦で、父母、妹と生き別れ、一生会うことがか ないませんでした。彼は、一生、父母、妹を探し続け、最後まで、果たせませ んでした。肉親が実はすべて戊辰戦争の中で殺されていたことはどうも愚庵の 死後わかったようです。 明治の近代国家建設、それはようするに欧米列強の植民地化への抵抗としてな しとげた日本にとって乾坤一擲の大革命だったのですが、その流れの中で、引 き裂かれ、もみくちゃにされながらも、たくましく自分らしく生きようとした ひとつの純真(または単純・直情)な魂の記録です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 人生は美しい 天田愚庵 その3 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (前回までのあらすじ) 天田愚庵、天田五郎は15歳の少年兵として、官軍を敵とし、戊辰戦争に参加 しますが、城は落ち、父母・妹とは生き別れ、東京に逃げ延びることになりま す。 最初に身を寄せたのが、ギリシャ正教の教会学校でした。ですが、この少年は 儒教をなまじっか学んでいたために、キリスト教の考え方や儀式が気に入らな かったらしく、一々食って掛かっていたといいます。 では、もう少し君に向いている場所で学んでは、ということで、当時天皇下の 最高官庁の偉い役人である小池詳敬のもとで暮らすのですが、このとき禅学の 指導を受けるのが「山岡鉄太郎」なのでした。 幕末三舟の一人、「鉄舟」こと山岡鉄太郎のことは、ご存知かとは思いますが、 知らない方のために申しておきますと、書・剣・禅の達人。旧幕府で将軍に仕 え、維新後は戦後処理を経て、侍従番長、すなわち明治天皇のもとで働きます。 参考リンク:山岡鉄舟 http://www.rakudo.jp/5_tessyu_1.html http://tesshu.kcnote.com/ 江戸城無血開城のさい、徳川慶喜=勝海舟の命を受け、敵の「官軍」鉄砲隊の 目の前を「朝敵徳川慶喜家来山岡鉄太郎総督府に罷り通る。」と大声で怒鳴り、 あっけにとられる兵を尻目にさっと通り抜けて、西郷隆盛に面会して、その役 割を果たしたエピソードは彼の豪胆ぶりを示すものとして有名です。 当時、臨済禅、書、剣ともに非常に秀で、そしてきびしく、ようするに当時最 高の「実のある」教養人といえるでしょう。 さて、鉄舟に厳しい禅の指導を受けたはずの愚庵・天田五郎ですが、どうにも 東京には大人しくしていません。征韓論に敗れて下野した西郷隆盛にシンパシー を感じ、ついで台湾とのトラブルで政府が台湾征伐を言い出すと、まっさきに それに乗って飛び出していきます。 15歳での戊辰戦争参加もそうでしたが、ともかく武で打って出よう、という 情熱、あるいは「正義感」だけがたぎり、あとさきも考えず開戦論に乗り、演 説などにも参加したようで、こうしたエネルギーの塊のような彼ら士族の末裔 たちを、どのようにコントロールするかが、当時の政府の一大テーマであった ようです。結局コントロールできずに、「西南戦争」へと歴史は流れていくの ですが...。 台湾征伐には一応参加した後に、薩摩の桐野利秋のもとに身を寄せ、厚遇され た後に、東京に戻ります。かなりよい路銀をはずんでもらったあとの帰京なの ですが、そこで待っていたのは。。。 逮捕、拘留。 なぜ、いきなり?続きは次回。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ おまけコラム 白洲正子つづき 最近、白洲正子という方の存在を意識しております。 と、前回書きました。 昨日、とあるお客様とお話したのですが、「白洲正子」知ってます?、うん、 知ってるよ、たいへんな目利きの女性でしょ、すごい人だったみたいだね。だ けど、あの人は、家から何から揃った上での骨董だもんな。ぼくらなんかと・ ・・・。 彼女を知らなかったのは私だけ、かしら、ちょっとだけ恥ずかしい。 そこで、今、アマゾン(ネット書店)や、本屋さんで、白洲正子の著書をいろ いろ取り寄せています。『いまなぜ青山二郎なのか』『日月抄』『こころの声 を聴く―河合隼雄対話集(白洲正子対談あり)』『白洲正子自伝』『西行』 『遊鬼―わが師わが友』『花日記』 ま、こんなふうにイキナリいっぺんに読んでも付け焼刃の半可通ではありましょ うが、今読んでいる『いまなぜ青山二郎か』など読んでいると、美をめぐるオ トコたちの馬鹿馬鹿しく情けなくも切実で真摯な生き方が浮かび上がってきて、 面白いです。いや怖い、といえるかもしれませんが。 多分、ひとつひとつの出会いには「意味」があるはず。まずはこの本「いまな ぜ・・」を読むことで、私にとって「いまなぜ白洲正子なのか」が見えてきそ うな気がします。 この方の事を「特集」するのには、いささか経験値と素地が私には足りないよ うに思うので、こうして断片的な報告しかしないと思いますが、興味のある方 はご自分で購入して読んでみてくださいね。感想など、交流しましょう。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ************************************************************************ このメールへの返信で私に届きます。 あるいはこちら⇒chiaki-magazine@aojc.co.jp 投稿いただいたメールは、本メルマガに掲載する場合があります。掲載され るのがお困りの方はその旨お申し付けください。 ************************************************************************ 最後までお読み頂き有り難うございました。 ------------------------------------------------------------ ☆☆「カタログ誌 秋華洞 2005夏号」好評!無料配布中 http://k.d.cbz.jp/t/h4vn/50m3j300e8oc5rhx1l ●●「書画・絵画鑑定マニュアル」第二回配布予約受付 http://k.d.cbz.jp/t/h4vn/50m3k300e8oc5rhx1l ★★「おんらいんぎゃらりい秋華洞」美しい展示が好評です! http://k.d.cbz.jp/t/h4vn/50m3l300e8oc5rhx1l ☆★「秋華洞・丁稚ログ」新米美術商の赤裸々な日々 http://k.d.cbz.jp/t/h4vn/50m3m300e8oc5rhx1l 美術品無料査定・買取致します。 http://k.d.cbz.jp/t/h4vn/50m3n300e8oc5rhx1l ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行 有限会社アートオフィスJC  http://k.d.cbz.jp/t/h4vn/50m3o300e8oc5rhx1l TEL 03-3569-3620 東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F 代表取締役 田中自知郎・田中千秋 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ アートオフィスJC・秋華洞のご案内 主に日本の美術品・古美術品を中心に、幅広く取り扱っております。  近代絵画・現代絵画を軸とし、さらに、鎌倉・室町時代より、現代に至る まで、あらゆる分野で活躍した画家・高僧・武将・文人・歌人・俳人の手に よる絵画・書蹟、時代屏風、絵巻、古文書、古写本、古版本、稀覯本(きこ うぼん)を専門とし、その他、彫刻、工芸品、茶道具など、多岐にわたって 対応致します。  弊社は平成15年に設立、平成16年に開店致しましたが、50年近く美術業界 で活躍した代表・田中自知郎が息子・田中千秋と共に新たに設立致しました。 (代表プロフィールは↓) http://k.d.cbz.jp/t/h4vn/50m3p300e8oc5rhx1l ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎ご意見、お問い合わせは、→ info@aojc.co.jp (またはこのメールへご返信下さい!) ◎バックナンバーはこちら → http://k.d.cbz.jp/t/h4vn/50m3q300e8oc5rhx1l ◎秋華洞、アートオフィスJC自社配信分のマガジン登録、解除→ http://k.d.cbz.jp/t/h4vn/50m3r300e8oc5rhx1l http://k.d.cbz.jp/t/h4vn/50m3s300e8oc5rhx1l ※本メールマガジン独自配信分はコンビーズメールの配信システムを利用し ています。独自配信分をご利用の方には、入荷速報などをお届けする予定で す。(件名が【日本美術そうだったのか通信】となっているのが自社配信で す。) http://www.combzmail.jp/ コンビーズメール まぐまぐでの登録・解除→http://www.mag2.com/m/0000138331.htm ※まぐまぐ配信分は件名が《日本美術そうだったのか通信》となっています。 melmaでの登録・解除→http://www.melma.com/mag/70/m00124770/ ※melma!配信分は件名が<日本美術そうだったのか通信>となっています。 ※※まぐまぐ配信で登録された方は、まぐまぐでの解除をお願いします。 自社配信登録解除URLでは、まぐまぐ配信分の「解除」は行えません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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2005年8月 8日 08:23