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2008年05月23日

Vol.157 斉藤真一展

□■『日本美術そうだったのか通信』Vol.157 斉藤真一展 ■□

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もくじ
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・ご挨拶
・斎藤真一展
・展覧会千本ノック〜13本目〜

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■□■ ご挨拶 ■□■

爽やかな季節となりました。

秋華洞は展覧会の準備とカタログ発行に向け大忙しです。
「そういえば、昨年も今頃カタログ準備に追われていたな〜。」
などと思いにふけったり・・・。

気がつけば、この仕事をして早一年が経ちます。
この道40年の会長に比べたら、まだまだ青い、青い私ですが、それでもなん
となく分かってくることはあるものです。

その一つが査定商品とお客様の関係とでも言いましょうか、日本全国から寄
せられる査定の問い合わせの対応をしていて、なんとなく気がつくというか、
作品とお客様の関係に傾向があるように思えてきます。
(査定の対応ってなんだろう!?と思われる方、「なんでも鑑定団」を
していると思ってください。)

簡単に言うと、名乗らないお客様、文句を言ったり論争をするお客様、やた
ら急いでいるお客様に限って作品が偽物、もしくはあまり価値がないという
ことがなぜか多いのです。(文句やクレームが悪いというわけではないので、
誤解なく。気がつくことがあればどしどしお寄せ下さいませ。)
つまり、非常に否定的な印象を受けるとき、その方の持っている作品は偽物
ということが多いのです。

ドキッ!としちゃった方いませんよね!?

どういう人間の心理なのか、そういう傾向が非常に強いのは事実です。

もっと具体的に、偽物の確率が高いお客様の傾向があるんですが、それはま
た後々御紹介していこうかと思います。

あ!忘れてはいけない!弊社会長の「鑑定マニュアル」を、まだ読んでいな
い方、是非一読くださいませ。

購入はこちら→https://www.syukado.jp/jp/support/kantei/index.cgi

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■□■ 斉藤真一展 ■□■

秋華洞は今真っ暗な暗闇に覆われています。
その所々に、瞽女や遊女やなぜか大粒の涙を流す女と、一風変わった作品が
展示され、津軽三味線が鳴り響く(かも!?)世界は、なんとも怪しげでミ
ステリアス・・。

小さなポケットサイズにまとめた図録が、展覧会の味をさらに引き立ててお
ります。

え?なんの話しかって?

来週5月26日(月)〜5月31日(土)の期間、〜彼のさすらい〜と題して、斉
藤真一展覧会を催します。

津軽で、旅する盲目の瞽女(ごぜ)の存在を知った斉藤真一は、以来、その
ルーツの地である越後に通いつめ、野山を分け入り瞽女たちの魅力の虜にな
ります。さすらいの者たちを追う、斎藤自身の「さすらい」の中で見聞きし
た事を、画家はあたかも流しの語りべのように描き続けます。

今回の展覧会では、初期の風景画をはじめ、瞽女日記シリーズ、吉原細見記
シリーズに加え、自筆原稿など幅広い12点の作品を御紹介しております。

斎藤の作品や世界観を通して、人生の哀しさや憂い、痛みや快楽、エロスと幻
想、生きるということの意味の一片を皆様に感じ取って頂ければ幸いです。

展覧会図録も無料にてご用意しておりますので、この機会に皆様のご来店
をお待ちしております。

詳しくはこちら
http://www.syukado.jp/jp/gallery/2008saito_shinichi.html

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■□■ 展覧会千本ノック 〜13本目〜 ■□■

5月20日太田記念美術館 特別展「蜀山人 大田南畝 −大江戸マルチ文化人
交遊録−」 6月26日(木)まで開催中
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/dis080506.html

 浮世絵専門の美術館として、精力的な活動を続ける原宿のオアシス、太田記
念美術館。これまで浮世絵の、特定の絵師や流派の流れに焦点を当てた展覧
会や、海外美術館所蔵の浮世絵作品展等を中心に行ってきました。

 今回は初めて、“浮世絵の外郭を彩る人物”に焦点を当てた展覧会が開催さ
れています。大田南畝(1749〜1823)という人をご存知でしょうか。またの名
を、四方赤良(よものあから)とか、四方山人とか、蜀山人(しょくさんじん)
とか言います。戦前は、“とんちの一休さん”と同じくらい、よく思い出さ
れていた人だったんです。

18世紀江戸の狂歌・戯作といった文学で、まず思い出される代表的な人物。
把握できないくらい浮世絵(肉筆はもちろんのこと、版画にも!)に着賛。ま
た谷文晁・酒井抱一などとは“下谷の三幅対”と呼ばれるくらいよく連れ立
って遊んだ、当代きっての文化人。

 しかも幕臣で、非常にまじめに勤務しておりました。根底にあるのは漢学。
歴史書や膨大な筆録資料も残し、幕末になるにつれ盛んになっていく考証文
化の先鞭をつけた人物といえます。

 さて展覧会は、マルチ交遊録というだけあって、南畝の広い交友がよくわか
るものです。同時に、浮世絵という庶民文化が、いかに狂歌や戯作といった
文学的側面と関わっているか、改めて感じることができます。

 浮世絵は、芸術というより現象です。マスを動因し、版画や摺物を通じ、プ
ロデュースされていく現象は、当時の“時代の空気”を多面的に伝えていま
す。

 南畝の生きた“時代の空気”が、なんと刺激的で風流なものか、全くもって
あこがれてしまう。戯作や狂歌といったパロディー文学とは、言ってしまえ
ば確かにおバカな文学。しかしそれは、確固たる教養に裏打ちされたもので、
武士も町人も境なく交流していた、いい時代が見えてきます。 

竹中直人が南畝を演じた、映画「写楽」(1995、角川映画)
http://www.amazon.co.jp/%E5%86%99%E6%A5%BD-%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC%E5%A0%BA/dp/B00005H47I

なんかで予習していくと、面白いかもしれません。

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2008年05月15日

Vol.156 億万長者にも慣れた!?

□■『日本美術そうだったのか通信』Vol.156 億万長者にも慣れた!? ■□

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もくじ
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・ご挨拶
・プレゼントキャンペーン
・展覧会千本ノック〜12本目〜
・ネットで愉しむ秋華洞 〜新着作品〜

■□■□■□■□■□■□■

■□■ ご挨拶 ■□■

英語サイトを始めて早半年が過ぎようとしています。
丁寧に挨拶文を下さる方、何が何でも欲しいので慣れないインターネットを屈指
して送金してくださる年配の方、時差に切れる方、色々なタイプの方がいらっし
ゃいますが、どんなお客様の対応にも随分慣れ、あまり怖いものはなくなりまし
た。ははは!

ほとんどがアメリカかヨーロッパのお客様になりますが、世界中から飛んでくる
メールを見ると、改めてインターネットの凄さを感じています。ネットを通じる
と世界って狭いの一言です。

ドルが安くなると、とたんにヨーロッパのお客様(ユーロ有利になるので)が増
えたりと、世界経済の一部を肌で感じたりもしています。
また英語サイトの甲斐あってか、ギャラリーに来る外国人のお客様の増えたこと。
嬉しい限りです。スタッフも最初は「外人・・!?ガイジン!?」とあたふたし
ていましたが、最近は慣れたものです。

面白いのが、○△×という国から来店されるお客様って皆、億万長者なんですけ
ど、普通の方は日本に来ないのでしょうか?

そんなわけで、秋華洞スタッフ、今は外人にも慣れたどころか、億万長者にもすっ
かり慣れました。

そんなギャラリーに一度も足を運んだことのない方は、銀座夜会をお見逃しなく。
もうすぐですよ。

銀座夜会はこちら
http://www.ginza-galleries.com/

斎藤真一展もお見逃し無く 5月26日(月)〜5月31日(土)までです。
http://www.syukado.jp/jp/gallery/2008saito_shinichi.html

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■□■プレゼントキャンペーン■□■

プレゼントキャンペーンにご応募下さった皆様
誠にありがとうございます。キャンペーン期間締め切り
間近ですので、まだの方は是非ご応募下さい。

応募はこちら→http://www.syukado.jp/jp/support/present/mpmail/form.html

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■ 展覧会千本ノック12本目 ■□■

展覧会千本ノック
「生誕百年 東山魁夷展」から考える、日本画の刷新
東京国立近代美術館 5月18日まで!
http://higashiyama-kaii.com/index.html

 また、今週末で終わってしまうような展覧会の紹介でごめんなさい・・・しかし、
今度の東山魁夷展は、見逃すのはもったいない。とにかく出品作品が凄い凄い。

 絵の値段は、たとえば同じ作家でも、特定の画題のみ飛び抜けて高い、という
ようなことがままあります。その点で、20世紀の日本画家の中で東山魁夷は、画
題によらず最も安定した市場価値を保っていると考えられます。 

 その秘密が、今回の展覧会を見てわかる気がしました。だって、全作品、驚く
べきクオリティ!!「デッサン」というものですら、本画としか思えないほどの、
しっかり着色された作品です。水墨の作品も、日常的にちょろちょろっと描く、
文人画の営みを否定していると思えるくらい、着色作品と同等のクオリティで取
り組みます。 

 余白とか、画面において手を加えない部分というものを排除するのです。要す
るに、東山の頭の中では、絵のクオリティという面は完全に洋画の意識なのだな
と改めて感じます。
 
 これこそが、戦後日本画の最も大きな変化です。絵の形態が軸装から額装が主
流になってくると、日本画家たちもそれにあわせ画風を一変させます。それまで、
日本画は伝統的に「画題」の意識だったのです。松なら松の描き方があり、鳥な
ら鳥の描き方で、鳥を描けばよかったのです。しかし、額装は「画面」の意識に
なります。もちろん、戦前からこの変革は続いていましたが、戦後の変化は劇的
なものがありました。

 洋画を学んでいた東山は、当初より「画面」の意識で望みます。最初期作品も
展示されていますが、質感も全て、もう完全に洋画。後ろを振り返らない前進的
な姿勢と圧倒的クオリティで、常に日本画界をリードし続けた東山の画業を体感
できます。

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■□■ ネットで愉しむ秋華洞 〜新着作品〜■□■

□ 小林古径 「牡丹」
古径の大正末〜昭和初期の作品です。誇り高き牡丹とでもいうのか、気品漂って
ます。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/KOBAYASHI_KOKEI/A08-0006.html

□三畠上龍 「美人三幅対」
左右は、萩と柳の下の夕涼みの美人を描き、中幅は静御前を思わせる白拍子で構
成。長袴の紅色の鮮やかさを見てください。この人らしいでしょ!?

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/MIHATA_JORYU/A08-0085.html

□今尾景祥 「老松秋楓群雀図」
老松のごつごつとした幹、細い松葉、枝間に遊ぶ小鳥の羽毛の細密な描写の対比
からは画家の力量が感じさせられる一幅です。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/IMAO_KEISHO/A07-0835.html

□北川民次 「蘭と紅団扇」
蘭と紅団扇、濃密な印象の花。鮮やかな色に形を与える強い黒の輪郭線が、静物
画にさえ生き生きとした躍動感を与え、エネルギー溢れる作品です。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/yo_b/KITAGAWA_TAMIJI/A07-0813.html

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2008年03月26日

Vol.151展覧会千本ノック!11本目!

□■『日本美術そうだったのか通信』Vol.151展覧会千本ノック!11本目!■□

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・ご挨拶
・展覧会千本ノック!11本目!
・ネットで愉しむ秋華洞
・古美術の名脇役

■□■□■□■□■□■□■

■□■ご挨拶■□■

やわらかな春の日差しが嬉しい季節となりました。
4月からの新生活に向けて、準備を進めている方も多いのではないのでしょうか?
あと一息の春を待つばかりですね。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■展覧会千本ノック!11本目!■□■

展覧会千本ノック! 熊谷守一展久々の本コーナーです。

熊谷守一の展覧会が、埼玉県立近代美術館で開催されておりました。
岩手・山形・岡山と巡回してきたこの展覧会の、最後の巡回地が北浦和です。
これは絶対必見でしたよ。皆様ご覧になりましたか?

「絵でも字でも、うまくかこうなんてとんでもないことだ」という守一の画
業全体を見渡したこの展覧会。守一の画風の変遷や、人となりが非常によく
分かる展示で、何より学芸員の方の「好き」という気持ちがめちゃくちゃ伝
わってきた展覧会です。 「うまくかこうなんてとんでもない」という守一
は、モチーフを単純化し、色と形の絶妙な対比をみせる画風を確立します。
晩年のマチスに近いと思うかもしれません。単純なモチーフながら、油絵は
非常に塗り込みが丁寧です。 

それに対して、本展では守一の日本画や書の作品も多く展示しています。個
人的には、この日本画作品がたまらん!こちらは、一瞬の気韻を宿した、非
常に筆遣いが速いものです。

 洋画と日本画と書を並べて観て、私はつくづく思いました。この人は、江戸
時代の与謝蕪村や渡辺崋山が目指した、「俳趣」を画に宿した、最後の人で
あると。この「俳趣」というのは、単なる俳句趣味というわけではありませ
ん。絵において、「重み」ではなく、「軽み」を目指すという態度です。う
まく描こうとするのではなく、極彩色で丁寧に描くでもなく、崋山いわく
「なるだけ悪しく描くべし」。

すなわち、その人の人間としての自然な姿を、ダイレクトに紙に宿すという
作業というべきでしょうか。 この態度を喜ぶ風潮は、画家の側も、コレク
ターの側も、今では全く理解されなくなったように思います。

しかし、昔は確かに、こうした名品に千金の値を払う人たちがいた。本展は、
熊谷守一という人間をよく感じ取れるということもさることながら、こうし
た「俳趣」を、現代に是非とも蘇らせたい思いを強くさせられました。 

実は、こうした目で、守一を見ていた彼のパトロンがいます。名古屋の木村
定三氏です。時代もジャンルも問わず広く美術品を蒐集し、蕪村や浦上玉堂
と共に守一を愛したこのコレクターの目は、失われつつあった「俳趣」を守
一に見出していたのだと思います。

名古屋の愛知県美術館では、「木村定三コレクション名作選」 が開催され
ておりました。木村定三のコレクションと共に、守一の作品も多く展示して
おりました。埼玉と名古屋、この2つの展覧会を合わせてご覧いただいた方
もいらっしゃるのではないのでしょうか。

残念ながらどちらもご覧になれなかった方は、豊島区千早にある熊谷守一に
ダッシュしてください!

熊谷守一美術館 http://kumagai-morikazu.jp/

それにしても、木村コレクションを、やっぱり「素朴」という言葉でしか片付
けられない現代。惜しむべきです・・・

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■ ネットで愉しむ秋華洞 〜新着作品〜■□■

今週の新着です。

□ 鏑木清方 『陽炎立つ野辺』
爽やかさと、清方の瀟洒な人物描写がよくマッチした作品です。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/KABURAGI_KIYOKATA/A07-0841.html

□富田渓仙 『枝垂梅図』
色彩の淡さがほのぼのとした春の気分を伝えています。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/TOMITA_KEISEN/A07-0838.html

□野村文挙 『岩上亀之図・稚松鶴之図(双幅)』
近代写生画の扉を開いた画家の作品を是非ご覧下さい。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/NOMURA_BUNKYO/A07-0714.html

□廣瀬淡窓 『二行書』
常に隠遁と清閑を求めた淡窓の思想が、素直な筆致とともに表れています。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/kohitsu/HIROSE_TANSO/A08-0057.html

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■古美術の名脇役〜唐辛子〜■□■

先日弊社スタッフが古い掛け軸を掃除していたところ、中から唐辛子が出て
きました。

「あら?唐辛子食べながら、掛け軸巻いてたのかしらね。」

会長「それは虫除けじゃ!」

唐辛子には殺菌・防虫・カビ止め効果もあり、昔は米びつの虫除けに唐辛子
を入れておくということもあったそうです。

ヨーロッパではコレラや赤痢などの消毒剤として利用されていたこともある
のだとか。

掛け軸の中から出てきた唐辛子を眺めながら、ほっこり持ち主の温かさが伝
わってくる様な出来事でした。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

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2007年12月14日

Vol.144 富田渓仙 『月ヶ瀬早春図』

□■『日本美術そうだったのか通信』Vol.144 富田渓仙『月ヶ瀬早春図』■□

発行 株式会社 秋華洞http://aojc.co.jp/
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■□■□■□■□■□■□■
もくじ
-----------------
・ご挨拶
・これが絶品!カタログ12
・展覧会千本ノック〜10本目〜 
・ネットで愉しむ秋華洞<新着作品>
・お知らせ

■□■□■□■□■□■□■

■□■ご挨拶■□■

 銀座通りを夜歩けば素敵なクリスマスのイルミネーションと忘年会に向かう
人々で今年も残り少なくなったことを感じます。

皆様も師走に向けて忙しくなってきたのではないでしょうか?

秋華洞もおかげさまでカタログ12の注文が毎日ぞくぞく!
特に今回は皆様の注文が早く、作品が重なってしまったお客様には大変申し
訳ない気持ちで一杯です。すべてが1点限りの作品ですので、どうぞお早
いご用命をお待ちしております。

また、すでにご用命下さった皆様、ご連絡下さった皆様、誠にありがとうご
ざいました。スタッフ一同心より感謝申し上げます。

まだカタログを見ていない方は是非拝見してみてください。

カタログ請求はこちら→https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/index.cgi

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■ これが絶品!カタログ12 ■□■

カタログ作品番号8、富田渓仙「月ヶ瀬早春図」について本日御紹介します。

 大正から昭和にかけて、「新南画」という動きがありました。西洋の印象派
は、アカデミズムの理論に囚われずそれに背を向け、画家独自の目で世界を
捉えた絵画の運動です。日本においてこの姿勢に当たるものこそ、南画であ
る!と、今村紫紅が唱えて以降、爆発的に広がっていったのがこうした新し
い南画、「新南画」です。

 それまでの日本の絵は何かと「描き方」があり、美術学校なども開設された
近代以降、それは「理論」になっていきます。そうではなく、画家の自由な
目で、日々の悲喜交々を紙に書いていく文人画の営み、この時代に西洋の印
象派という運動にダブってきたのです。私は“画家”じゃない、私は私だ!
という意識でしょうか。洋画家が、紙と墨の日本画も嗜み、時にはそちらに
方向転換までしてしまうというのも、こうした動きが背景にあります。

 さて弊社カタログ12号で、この「新南画」の好い作が、富田渓仙の「月ヶ瀬
早春図」です。近畿圏の方には馴染み深い、梅の名所の月ヶ瀬を俯瞰的に描
いた本作。

 構図は遙かな山水図のようですが、其処此処に見える旅のスケッチ的な風俗
描写が何とも愛らしいです!色調も、早春の冷えた空気の中にほんのり梅が
映えるような、穏やかなトーンでまとめられ、緑のグラデーションの空にぽ
っかり浮かべた小さな三日月が、なんともニクイ演出。なんと自由な絵!新
南画に挑んだ画家達は、一人の人間として、絵を描くことの喜びを画面に刻
みつけます。そして、世を見つめる渓仙のまなざしは、とても優しい。

この絵は、是非とも実際に見に来ていただきたいものです。
現在秋華洞で展示中ですので、ご来店お待ちしております。

また、カタログでもご覧になれますよ。

カタログ請求はこちら→https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/index.cgi

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■ 展覧会千本ノック ■□■

今週は10本目!

埼玉県立近代美術館 開館25周年記念展「田園賛歌-近代絵画に見る自然と
人間」今週末まで! http://www.momas.jp/3.htm

 「この展覧会は、山梨県立美術館秘蔵のミレー《落ち穂拾い、夏》、埼玉県
立近代美術館のモネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》の二つの名作を核と
して構想されました。」と、美術館のHPにあるように、印象派絵画と日本
の近代絵画を、「農耕主題」というテーマで展示した展覧会です。埼玉近美
は、冬枯れの美しい北浦和公園にあって、シーズン的にもピッタリ。

 会場を入ってすぐに、ミレーの「落ち穂拾い、夏」を中心とする部屋があり、
そこに和田英作による、1903年の白馬会展で話題となった同作の模写も大き
く展示されています。西洋の近代絵画と、その影響を強く受けた黎明期の日
本近代絵画という、展覧会の構成のおおもとを提示するものですが、東西の
意識を比較してみるとなかなか面白いものです。 

 例えば、日本の絵は、ススキや穂は、線で一本一本描きます。しかし、印象
派は“外光”を捉えるわけで、穂の束も、ひとつの物体として、グラデーシ
ョンで色の塊で描いている。そうした、文化から来る意識の違いを比べると
なかなか面白いものです。日本の洋画家でも、あーこれは明らかに東洋的な
意識だなー!という所を強く感じたのが、久米桂一郎の「秋景」(久米美術
館)です。線描がはっきりしていて、月なら月、地面なら地面というような、
構成要素が非常にハッキリしています。隣にもう一品、久米の風景画がある
のですが、こちらは全くの西洋印象派風。線描なしです。

 線と言えば、一番メインで取り上げられているミレーの「落ち穂拾い、夏」、
これが意外と同時代の他の作品と違って、衣の輪郭線を描いていたりするの
で、新たな発見でした。ほかに見所は、アルフレッド・シスレー「森のはず
れ、6月」(サントリーミュージアム天保山)が、とてもいい作品です。薄塗
りの線をサササっと、筆の勢いがノリノリです。他に、村上華岳の「山科春
景」(茨城県立近代美術館)の、なんとも言えない幽玄性は、神秘という他あ
りません。凄い作品です。

北浦和公園も綺麗です。ぜひとも足を運んで見て下さい!

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■ネットで愉しむ秋華洞 〜新着作品〜■□■

久しぶりにアップしました。

□小野竹喬『秋景帰漁図』
竹内栖鳳に師事した、小野竹喬の作品です。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/ONO_CHIKKYO/A07-0698.html

□ 山口蓬春 『椿』
込み入った画面ではないが、花弁の緊密な重なり、蕊の控えめな金彩が装飾
性を生んでおり、マットな色調と単純化された形、構図が明るいモダンを感
じさせる作品です。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/YAMAGUCHI_HOSHUN/A07-0581.html

□ 橋本静水 『投網』
全面に広がる網模様に面白さがあり、飛び上がる鯉は鱗のきらめき、ぬめ
りまでリアルに描写されています。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/HASHIMOTO_SEISUI/A07-0550.html

□清水公照 『喫茶去』。
「喫茶去」とは禅語で、もとは相手を叱咤する言葉であるが、後には「茶で
も飲みに来い」との意に解され、日常即仏法の境地を示す語だそうですよ。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/kohitsu/SHIMIZU_KOSHO/A07-0537.html

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■お知らせ■□■

 誠に勝手ながら、弊社は12月29日から来年1月6日まで年末年始休業とさせて
いただきます。その間でも、メール、FAXは受け付けますが、お返事は、
原則として1月7日以降になります。

なにとぞ御了承下さいませ。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■ご感想をお待ちしております!■□■

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まで、あらゆる分野で活躍した画家・高僧・武将・文人・歌人・俳人の手に
よる絵画・書蹟、時代屏風、絵巻、古文書、古写本、古版本、稀覯本(きこ
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2007年12月08日

Vol.143 英語サイトオープン

□■『日本美術そうだったのか通信』Vol.143 英語サイトオープン ■□

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■□■□■□■□■□■□■
もくじ
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・ご挨拶
・カタログ12
・Japanese Fine Arts.com by Shukado
・銀座秋の名品展
・展覧会千本ノック

■□■□■□■□■□■□■

■□■ご挨拶■□■

 今年最後のカタログ『秋華洞カタログ12』冬号がついに完成しました。
2007年を振り返ってみると、今年は5回カタログを出すことが出来ました。
これも、皆様のご支援とご指導の賜物と、スタッフ一同感謝しております。
また、数多くの注文を承り誠にありがとうございます。

今回は華やかな新年にふさわしい作品を多数用意しておりますので、是非ご
覧になってみてください。

カタログご請求はこちらから
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■□■カタログ12□■□

今回のカタログの表紙を飾ったのは、川端龍子の『鶴渡る』です。
正面に描かれた富士の下を颯爽と渡っていく鶴の群は、なんとも雄々しい!
鶴に限らず、何かが横に飛来していくような構図は龍子の好みであったよう
です。

毎回カタログが70パーセントぐらい仕上がってきた時点で、表紙を決定し
ますが、表紙をどれにしようか?などと迷ったことは一度もありません。
その時点で「今回の表紙は絶対にこれだ!」という一品が必ず出てきます。

今回のカタログは総点数60点。いつもより少し多い品揃えでしたが、この
龍子の「鶴渡る」の作品を見た瞬間「今回の表紙はこれしかない!!」と満
場一致の即決でした。

鶴の群が富士の山を横切る姿は、まさに新春の一枚!快作です!

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■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■Japanese Fine Arts.com by Shukado■□■

2007年も終わろうとしていますが、秋華洞が新たに英語サイトをオープンし
ました。『おんらいん秋華洞』とはまた一味違う品揃で、主に海外向けのサ
イトになっております。

『おんらいん秋華洞』と比べ、『Japanese Fine Arts.com by SHUKADO』で
は特に、浮世絵を中心に御紹介しております。浮世絵だけではなく、外国人
には人気の屏風もこれからどんどん紹介していく予定でおります。

初日は浮世絵32点からオープンしました。
http://www.japanese-finearts.com/item/search.php?md=1129

秋華洞の所有する優品を海外のお客様にもお届けできたらと思っております。
また、日本に住む外国人のお客様にも親しみやすいページだと思いますので、
外国人のお知り合いがいらっしゃる方は是非お勧めしてくださいね。
もちろん、日本人の皆様のご用命もお待ちしております!

秋華洞英語サイトはこちら
http://www.japanese-finearts.com/index.php#

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■銀座秋の名品展 ■□■

 3週にわたってお知らせしてきました、クレドオークションの『銀座秋の名
品展』は後藤純男、草間彌生、アンディーウォーホルと次々に落札され、こ
の二週間で一千万円以上の売り上げをあげたとのこと。大好評を持って終了
しましたが、ビットを入れてくださった皆様、ご覧になってくださった皆様、
誠にありがとうございました。

『銀座秋の名品展』は今週で終了ですが、今後もクレドオークションは引き
続きがんばってまいりますので、是非是非ご支援くださいませ。

あなたの家のお宝も、クレドオークションに出品すればどんどん値が上がる
かも!?

クレドオークションはこちら
http://www.credo-auction.jp/

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■展覧会千本ノック■□■

千本ノック9本目!

「鳥獣戯画がやってきた!」サントリー美術館
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/07vol04chouju/index.html 

開館以来いい展覧会ばかり続くサントリー美術館ですが、これもまた混んで
ます。最近はキリンのお茶のノベルティーグッズになまでなるほど人気の、
「鳥獣人物戯画」は、戯画の代表選手として、現在のマンガの表現の先祖的
な位置づけをも得ている“楽しい国宝”です。 

この鳥獣戯画、甲乙丙丁の4巻に分かれているのですが、実際のところ描い
た人もどうやらそれぞれ違うらしい。鳥羽僧正覚猷(とばそうじょう かく
ゆう)の筆者伝承も、ホントに描いたかどうか実は分かっていないのです。 

そんな甲乙丙丁の4巻を並べてじっくり見ると、なるほどいろいろ違うなあ
ということが分かります。そのうちの一つは、「病草子(やまいぞうし)」
の作者の画風に似ているなあと思ったり、新たな発見がいろいろありました。

 今回、女性の観客のかたがかなり多いなと思ったのですが、みなさん口々に
「かわい〜!!」とおっしゃってました。親子でカップルで、とても楽しめ
る展覧会です! もちろん鳥獣戯画以外の作品も出品されていますが、その
中でも必見の作品は、ズバリ「勝絵(かちえ)」!その後の戯画的表現に大
きな影響を与えた作品ですが、同じく出品されている「放屁合戦絵巻」を凌
ぐ、とてつもなく“おゲレツ”な絵巻です。

幕末の復古大和絵派という、古典派の一派がありますが、この画家達がこの
「勝絵」を観てとても喜んで、模写を残しています。一体どんなものなのだ
ろうと思っていたら、まさかあんなものとは…その内容は、口じゃとても言
えませ〜ん!ぜひ観てみて下さい。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

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2007年11月29日

Vol.142 蒐集は戦争だ!安宅コレクション

□■『日本美術そうだったのか通信』Vol.142 蒐集は戦争だ!安宅コレクション■□

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もくじ
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・ご挨拶
・カタログ12
・展覧会千本ノック〜8本目〜
・東京美術倶楽部〜コンテンポラリーアートフェア〜
・メールサーバー故障

■□■□■□■□■□■□■

■□■ご挨拶■□■

 カタログ12完成まで後一歩です。今年最後のカタログとなりますが、新年
に向けた華やかな作品を多数御紹介しております。12月上旬に皆様のお手
元にお届けできるかと思いますので、どうぞご期待下さいませ。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■カタログ12□■□

川中島の戦いで知られ、今なお人気を集める戦国武将武田信玄の『消息文』
から今回のカタログ12が始まります。

詳しい年代は定かではない消息文ですが多々あった合戦の後日、付き添った
家臣への忠誠心に感謝し送ったものと見られるものです。

日々戦国の世を生きた猛将らの緊迫、安堵といった息遣いがまるで聞こえて
きそうな一品ですので、是非ご覧になってみてください。

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■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■展覧会千本ノック〜8本目〜■□■

三井記念美術館 「美の求道者 安宅英一の眼 ― 安宅コレクション」
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition_01.html  (12月16日まで)

 日本橋三越の新館に2005年末にオープンした、まだ新しい美術館ですが、三
井財閥の歴々の所蔵品を展示する場として賑わう美術館が、三井記念美術館。
これまでもいい展覧会を連発してきました。

 今回は、中国・朝鮮陶磁の偉大なるコレクションの展覧会です。安宅産業の
名を、ある程度の年齢以上の方ならご存じかと思いますが、いかがでしょう
か。1951年から76年までの25年間にわたり、安宅産業株式会社の元取締役会
長・故安宅英一氏(1901-94)が主導し形成されたのが、安宅コレクション
です。おそらく、出展作品総数の値段的なところで言えば、開館以来最も高
い展覧会では?展示されている陶磁器たちは、現在大阪市立東洋陶磁美術館
に収められています。

 この展覧会では、作品キャプションのほかに、同館館長で、もと安宅産業に
いた伊藤郁次郎氏による、その作品を購入した際の逸話が解説として付され
ています。これが面白い。 そのお宝を手中に入れんがために、安宅氏がい
かに手を尽くしたか、足を尽くしたか、緻密な戦略の数々が暴露されていま
す。歴史を越え国家を越え、時を越えてこの人の元にモノが集まってゆくそ
のダイナミックさは、圧巻の一言。この人こそハンターだと、ほとほと感心
しました。コレクターの方、必見です!大大大先輩です!! 

 作品としては、ホームページで大きく取り上げている若狭酒井家伝来(もと
豊臣秀吉所持)の国宝・油的天目茶碗も凄いところなのですが、私が注目し
たのは朝鮮陶磁の中のある二つ。同じような作品なのですが、安宅氏がこの
二つを「優等生」と「劣等生」と名付け、同様に愛好していたという品物で
す。安宅氏のこの価値観は、安宅産業の入社試験のやり方などにも表れてお
り・・・というところに、安宅氏の視野の広さを感じました。

 展覧会はこの後、福岡市美術館、金沢21世紀美術館へと巡回します。陶磁に
はそこまで詳しくない私ですが、並んでいるのは確かに超一級品ばかりだと
分かります。陶磁にご興味のない方でも、山種美術館の速水御舟の「炎舞」
をもともと持っていたコレクターというのがどういう人か、コレクターとは
いかなる人か知る意味でも、またとない機会!是非!

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■東京美術倶楽部〜コンテンポラリーアートフェア〜 ■□■

 11月23日〜25日まで、東京美術倶楽部にて”東京コンテンポラリーアートフェ
ア2007”が行われました。その中で、最も賑わっていたのが名古屋のGALLERY
IDF さんのブースでした。

 『金魚』を人生のテーマとして、アート制作している深堀隆介氏の作品が展
示されていたのですが、その作品はというと、本当にまさに金魚!!金魚!!

 器の中に樹脂を流し込み、その上に直接金魚を描き、また樹脂を流し、また
金魚を描くというこの繰り返しの作業を重ね作品完成に至るそうです。この
オリジナルの技法により、数々の『金魚』作品を制作、発表している作家さ
んだそうです。

 毎日古美術を扱っている私達ですが、時々コンテンポラリーの作品に触れる
のも、なんとも新鮮なものだと感じる展覧会でした。

GALLERY IDF
http://homepage2.nifty.com/idf/artists/group1/fukahori/fukahori.html

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■メールサーバー故障■□■

11月26日(月)19時 〜 27日(火)18時まで弊社のサーバーが故障した関
係上、この時間帯にお送りいただいたメールは届いていない可能性がござい
ます。

その時間帯にメールをお送り下さった方がいらっしゃいましたら、大変お手
数ですがもう一度お送りいただきますようお願い申し上げます。

この度はご迷惑をお掛け致しまして、誠に申し訳ございませんでした。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

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よる絵画・書蹟、時代屏風、絵巻、古文書、古写本、古版本、稀覯本(きこ
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2007年11月22日

Vol.141 もっとうまく描いてね!

□■『日本美術そうだったのか通信』Vol.141 もっとうまく描いてね!■□

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■□■□■□■□■□■□■
もくじ
-----------------
・ご挨拶
・銀座秋の名品展
・カタログ12
・展覧会千本ノック〜7本目〜
・会長TV出演

■□■□■□■□■□■□■

■□■ご挨拶■□■

 朝夕はひときわ冷え込むようになりました。秋の終わりを少しずつ肌で感じ
る毎日ですね。秋華洞は体調のよろしくない者が続出。体調を崩しやすい季節
ですので、皆様もどうぞお気をつけ下さいませ。
 
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■銀座秋の名品展□■□

先週も御紹介しました、『銀座秋の名品展』今週は洋画の名品展です。
アンディーウォーホル、中川一政などなど、その名の通り名品揃い!

秋華洞もちろん出品しております。

出品作品はこちら
http://page14.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s74871757?u=;credo_auction

この名品展、来週が最終の「彫刻・工芸」特集です。
ピカソや板谷波山など錚々たる作家の作品がフィナーレとして並びます。
どうぞ、ご期待くださいませ。

『銀座秋の名品展』はこちら
http://storeuser4.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/credo_auction?u=;credo_auction

丁稚社長ログでも紹介されています。
http://blog.livedoor.jp/syukado/archives/2007-11.html#20071116

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■カタログ12 ■□■

 今年最後のカタログ『秋華洞カタログ12冬号』が完成間近です。今回は、日
本画、洋画、短冊、書とバラエティー豊かな取り揃えで、総点数60点。
 
 新年にふさわしい華やかな、優品を数多く御紹介しておりますので、是非ご
期待くださいませ。

カタログ請求はこちら→https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/index.cgi

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■展覧会千本ノック 〜7本目・関西編〜 ■□■

「もっとうまく描いてね!−狩野光信と豊臣秀吉像-」

 逸翁美術館 開館50周年記念特別記念展の巻 

おひさしぶりの本コーナーです。先日、京都の狩野永徳展に行ったのですが、
それはもう終了してしまいましたので、一緒に行った逸翁美術館の名品展を
ひとつ。

 逸翁美術館は、梅田から阪急電車で2、30分の池田市にあります。阪急の社
長であり文学者であった小林一三の自邸を美術館にした美術館です。初めて
行ったのですが、邸宅の大きさもちょうどよい和洋折衷建築の、なんとも落
ち着いた雰囲気に魅せられてしまいました。すてきな美術館!

 前後期に分かれた展示の後期は、伝狩野光信(永徳の息子)筆「豊臣秀吉像」
が展示されています。秀吉の画像はいくつかありますが、本作は、胸より上
には新たに紙が貼られて描かれています。一見してデッサンかとも思ってし
まうけど、秀吉本人立ち会いのもと、何度も何度も、顔の部分だけ描き直さ
せてOKしたものだそうです。そのため、最もよく秀吉の素顔を伝えている作
品だといわれています。確かに、表情はとても柔らかく穏やか。他の秀吉の
画像が、主に“豊国大明神”としての肖像に対して、この伝光信筆は、秀吉
が「もっとうまく描いてよ〜」とでも言っているような、生々しさが溢れて
います。

狩野光信は、永徳と探幽という偉大な二人の間に挟まれて、悲しいことに昔
から「下手右京」とか言われてきてしまった人です。秀吉などともつながり
は密接だったでしょうに、この言われよう。永徳の大画面構成のドカーっと
した絵とは全く対照的な、矮小化したようなドリーミーな世界感を持った人
なのです。光信は元信(永徳の祖父)以降狩野派が取り入れてきたやまと絵路
線の中に、更に古いやまと絵の要素を盛り込もうとしました。その画業はか
なり見直されてきています。最近、出光美術館の黒田泰三さんが長年の論業
をまとめて『狩野光信の時代』という本を出しましたので、これからまさに
時代が来ます!

逸翁美術館は来年3月には今の建物からお引っ越ししてしまいます(移転先は
すぐ近く)。あの趣ある建物で展示を観られなくなるかと思うと、少し寂し
い気もします。是非是非移転する前に行ってみてください!

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■会長テレビ出演■□■

11月25日(日)15:30〜17:00テレビ朝日『大胆MAP』に、弊社会長がお宝鑑
定士として出演いたします。

どんな作品でも瞬時で真偽を見分ける会長の鑑定業を、どうぞご覧下さい。

また、お家にあるお宝を是非鑑定して欲しいご希望のある方は、ご連絡お待
ちしております。

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2007年10月19日

Vol.138 個性がないという個性〜小村雪岱〜

□■『日本美術そうだったのか通信』Vol.138 個性がないという個性〜小村雪岱〜■□

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■□■□■□■□■□■□■
もくじ
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・ご挨拶
・これが見所!カタログ11!
・展覧会1000本ノック〜5本目〜
・スタッフブログ

■□■□■□■□■□■□■

■□■ご挨拶■□■

 秋空高く、さわやかな毎日がつづいております。皆様いかがお過ごしですか?
芸術の秋を目前に、秋華洞メルマも内容盛りだくさんです。
今回のメルマガを参考に、是非芸術の秋を満喫してみてはいかがでしょう。
その際は、銀座秋華洞に足を運ぶこともお忘れなく!

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■これが見所!カタログ11□■□

 小村雪岱という人をご存じでしょうか?70歳代以上の方には、懐かしい名前
ではないかと思います。かつては舞台装置のデザインや、小説挿絵で一斉を
風靡した人ですが、残念ながら40代で早世し、その後長らく一般には忘れら
れていました。

 しかし泉鏡花の小説本の美しい装丁や挿絵を多く手がけているので(いわゆ
る「鏡花本」)、古書市場ではずっとメジャーで評価の高い存在です。 

 戦前の小説界では、上野の美術館を拠点とする院展文展作家達も、こぞって
小説挿絵や装丁の仕事を手がけていました。今のように専門のデザイナーや
イラストレーターという職業が定着していない時期です。

 しかし多くの画家たちは、挿絵や装丁の仕事は余技の仕事と思って、自分の
目指すところはやはり“本画”で名をなすことでした。

 また大正期から、版画界でも新風が巻き起こり、版画家たちも多くこうした
仕事に動員されます。挿絵を余技とする画家も多い一方で、そうした小説挿
絵を芸術として認めさせようという動きも起きます。 

 そんな中、この雪岱は画家として非常にユニークなスタンスを取りました。
この人、もともと荒木寛畝などに学び、松岡映丘の新興大和絵会という、大
正期に流行した新しい大和絵運動の中心となる画会にいた、かなり素養のあ
る本画家なのです。

 映丘が手がけていた舞台装置の仕事を引き継ぐ形で、まず演劇界で名を成す
のですが、その後、挿絵でも大ブレイク!そして、どんどん本画をやらなく
なっていったのです。展覧に出品するのも版画ばかりになっていきました。

 雪岱の仕事は、いわゆる「芸術家」とは全く真逆の考えをもっています。例
えば挿絵で、女が泣く場面があったとしましょう。雪岱は、泣く女そのもの
など、絶対に描きません。テキストを読み取り、そこに表れる点景の組み合
わせや、明暗の劇的な転調など、“雪岱調”と言われた独特の手法で、雰囲
気だけを出すことに終始します。

 観る者にその情感を読み取らせることを行うことで、自分の作品における
“美”を、常に見る人と共に創り上げるようにするのです。言うなれば、自
分の個性を潜めることで個性を獲得していきました。 

 おそらく雪岱は、本画で名を成すことよりも、版を通じてより多くの人とコ
ミュニケーションする形で、自分の仕事をつくっていくという事に喜びを見
出していたと思います。 

 画家として、というより、一人の人間として、小村雪岱という人物がいかに
独自のスタンスを築いた人物であったか、私もみなさんにもっと知ってもら
いたいと思います。

 雪岱は、再評価の動きがにわかに高まりつつあります。随筆集『日本橋檜物
町』も、最近平凡社ライブラリーから復刊されました。作品を買うなら今!
マジで。

今回のカタログでは3点小村雪岱の作品が掲載されております。

カタログ11是非ご覧になってみてください。

請求はこちら → https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/index.cgi

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■展覧会1000本ノック!■□■

 展覧会千本ノック”5本目!

伊藤若冲!“若冲バブル”の中、先日の相国寺で金閣寺の襖絵群が展示され、
「こんなのもあったんだ〜」と、驚いた方も多いのではないでしょうか。 

実は、若冲翁の襖絵はこれだけではない!年に一度しか観ることのできない
その襖絵の公開の日が近づいております。 

 大阪・豊中市にある西福寺というお寺に、国の重要文化財「群鶏図」襖絵が
存在します。

11月3日(土)!毎年この日に公開です。

襖絵の公開に合わせ、所蔵の掛幅等も展示されるそうです。 レジャーには
最適!私も東京から向かって、そのまま狩野永徳展 (京都国立博物館)にハシ
ゴいたします。

西福寺  はこちら。住所:大阪府豊中市小曽根1-6-38交通:阪急宝塚線服
部駅から徒歩15分駐車場無料 20台 06-6332-9669

(註:弊社と西福寺様とは一切関係はありませんので、ご了解下さい) 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■スタッフブログ■□■

秋華洞では、毎朝朝礼がもたれています。業務中は忙しくて、分かち合えな
かった事や、それぞれの業務で伝えなければならない事を朝礼で皆に伝えま
す。

それと同時に、一分間スピーチというものがありまして、スタッフが、最近
感じたこと、考えていることなどを曜日ごとに違うスタッフがお話します。
それとリンクしているのが、秋華洞スタッフブログです。
朝礼の一分間スピーチの当番の日は、スタッフブログの当番でもあります。

美術商という業務に関する内容から、銀座の情報、個人的な内容まで幅広く
日々お伝えしています。

それぞれのスタッフの個性や美術商業務がちらっと垣間見れるブログです。

ご覧になっていない方は是非!

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2007年10月12日

Vol.137 秋の味

□■ 『日本美術そうだったのか通信』Vol.137 秋の味 ■□

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もくじ
-----------------
・ご挨拶
・これが見所!カタログ11!
・展覧会1000本ノック〜4本目〜
・東美特別展
・ネットで愉しむ秋華洞<新着作品>

■□■□■□■□■□■□■

■□■ご挨拶■□■

 日増しに秋の深まりを感じる今日この頃です。
そろそろ秋本番、芸術の秋、食欲の秋!

秋華洞にも、美味しそうな秋の味がありました。
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/yo/A07-0500.html

秋を味わいたい方は、是非秋華洞まで足をお運び下さいませ!

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■これが見所!カタログ11□■□

 前回のメルマガで、今回のカタログでは女流作家の作品を数点取り上げてい
ますとお知らせしましたが、その一点が安田育代『女 ‐椿‐』です。

母と子の愛情、あたたかな温もりに満ちた絵を多く描くのが安田育代ですが、
この作品では、その対極にあるような、鮮烈な華やかさ、鋭く強い印象をあ
たえる女性像を描いています。

この作品のポイントは”赤”です。女性の着ている真っ赤な衣裳と足元の真
っ赤な椿とが呼応しており、見る者の視線を画面に引き付けます。

そして、この作品を見たら、女性の凛とした意志の強さ、微塵の媚も含まな
いような視線に誰もが釘付けになってしまうでしょう。

カタログ11をまだご覧になっていないあなた!是非御請求くださいませ。

カタログ請求はこちら→https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/index.cgi

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■展覧会1000本ノック!■□■

 千本ノック4本目!

10月10日「BIONBO/屏風 日本の美」サントリー美術館 10月21日まで! 
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/07vol03biombo/index.html

 春に東京ミッドタウンに移って以来、これが3つ目の特別展となるサントリー
美術館、開館記念展と銘打った中でも、これが一つの大きなヤマとなる展覧
会です。かねてから日経新聞の「美の美」でも取り上げ、話題となっていま
す。 

 この展覧会の最も画期的なところは、屏風のさまざまな“用途”を明確にし
た点です。例えば幕末京都の絵師、原在中の「白絵屏風」は、鶴の図を胡粉
の白だけで描いた特異な作品です。これ、古い絵巻物を見ていると、高貴な
人の出産の際にこうした白絵屏風を立てるという風習があったことが分かる
のですが、いざその現物を見ると・・・何とも感慨深い思いがします。この
屏風は絵の方もすっごくかっこいい!

 ほかには、江戸時代、日本と唯一正式な国交をもった朝鮮王朝への贈答用屏
風とか、オランダのライデン国立民族学博物館所蔵の(ちなみにこのライデ
ン博物館の日本関係のコレクションは、かの有名なシーボルトのコレクショ
ンです)、安政3年にオランダから贈られた蒸気船の返礼として奥絵師たちに
描かせた、一連の贈呈屏風群などが展示されます。このライデンの一連の屏
風は目玉でしょう。幕府お抱えの奥絵師としての“お仕事”がいかなるもの
だったか、その一端がよく分かります。

 他にも一連のいわゆる“南蛮屏風”は、現物を見れば見るほどやはり不思議。
もともとはどこかの襖絵であったものがいくつかの屏風に仕立てられ、それ
らが世界各地に散らばってしまったものを、一同に集めて、襖絵の状態を再
現するセクションなどは、もう圧巻の一言です。

 「屏風」というものは、やはりどうやら単なる調度としての用途を超えた、
特別な意味を持つものであったようです。この展覧会は、さらなる謎を提示
してくれます。

 約50日間の期間中、展示替えの区分がなんと7回もあります。というわけで、
一度行った方でも、もう一度行くと展示ががらりと変わっているはずですよ!
 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■東美特別展□■□

先週、東京美術倶楽部にて『東美特別展』が開催されました。

名高い画廊が次々と連なり、ミュージアムピースの作品もごろごろ・・。
作品に驚くだけではなく、格式高い画廊のそれぞれの特色が伝わってくる、
これこそ『東美特別展』といった風格ある展覧会でした。

オンラインでも楽しめるようですので、是非ご覧になってみてください。

 http://www.toobi.co.jp/event/spe_2007_2.html

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■新着情報■□■

今週は書を中心にアップしました!
お楽しみ下さいませ。

□高橋泥舟『一行書』
勢いのまま、さながら風を切るかのような、筆運びが気持ちよい。
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/shoga/TAKAHASHI_DEISYU/A07-0261.html

□大田垣蓮月 『短歌:草の名の 思ひの果ては…』
金彩の料紙に相応しい情熱的な歌ではないでしょうか。
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/kohitsu/OTAGAKI_RENGETSU/A07-0424.html

□小川千甕 『仁者 寿』
滲みと掠れ、動と静の二面が混在しているかのような作品です。
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/OGAWA_SENYO/A07-0184.html

□楠瓊州 『夜来寒気』
筆遣いは奔放そのもので、それでいて写実的な空気感まで描き出されている作品です。
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/KUSUNOKI_KEISHU/A07-0251.html

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まで、あらゆる分野で活躍した画家・高僧・武将・文人・歌人・俳人の手に
よる絵画・書蹟、時代屏風、絵巻、古文書、古写本、古版本、稀覯本(きこ
うぼん)を専門とし、その他、彫刻、工芸品、茶道具など、多岐にわたって
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弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
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2007年10月04日

Vol.136 屏風初展示

□■ 『日本美術そうだったのか通信』Vol.136 屏風初展示■□

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もくじ
-----------------
・ご挨拶
・これが見所!カタログ11!
・展覧会1000本ノック〜3本目〜
・丁稚ログ
・ネットで愉しむ秋華洞<新着作品>

■□■□■□■□■□■□■

■□■ご挨拶■□■

 ぐぐっと寒くなり、一気に空は秋色をおびてきました。
秋を向かえ、秋華洞は展示を総入れ替えし、新入荷した屏風を初展示してお
ります。銀座にお越しの際は、是非遊びに来てくださいませ。

スタッフ一同お待ちしております。

新しい展示はこちらです → http://www.syukado.jp/jp/gallery/

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■これが見所!カタログ11□■□

 今回のカタログには、女流画家の作品を何点かご紹介しております。
その内の一点が、生田花朝の『いなり祭り』です。

 稲荷祭りは子供のお祭りで、かつてこの日は、子供達が寺子屋に通いだす日
でもあったそうです。

 大正〜昭和期にかけて活躍した生田花朝は、独特のバランス感覚を持った線描
で「いなり祭り」を描いてます。

 子供達が太鼓を叩いて練り歩く姿からは、楽しさやめでたさが伝わってきて、
見ていると太鼓の音が聞こえてきそうな一品です。

今回は、その他にも女流画家の作品をご紹介しております。
まだご覧になってない方は是非ご覧になってみて下さい。

カタログ請求 → https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/index.cgi

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■展覧会1000本ノック!〜三本目〜■□■

山種美術館にて、川合玉堂展が開催中です。

http://www.yamatane-museum.or.jp/exh_current.html

 川合玉堂は弊社でもしばしば取り扱っている作家です。四条派の望月玉泉、
狩野派直系の橋本雅邦という二人に師事し、伝統的な筆法をみっちり身につ
けた上で、写実に基づいた新しい日本画の一側面を切り開いた作家です。四
条派が元にあるので、墨線の味を非常に大切にし、なおかつその写実的な空
気感溢れる風景画には、根強いファンの方が多い。近代日本画家としてひと
つの理想型を示している一人だと思います。

 奥多摩に移り住みアトリエを構え、その近くにあった水車が描きこまれてい
る、という風景画の印刷画やポスターが、美術館でよく売られているのを見
かけます。そう、根強いファンの方のツボもそうした風景画、わたしたちの
一般的なイメージも風景画です。展覧会でも多く出展されてります。

 その中で一つ異色を放っている絵があります。「虎図」です。意外でしたが、
墨だけの、ものすごく迫力ある虎。体躯の輪郭線をスーッととって、毛描き
をせず、太い刷毛で筋肉を描いた感じ。要するに、体がレントゲン写真のよ
うに透けていて、そこに筋肉を描く(しかも全て刷毛一筆!)事で、動きを表
現している。大変躍動的です。これもまた、写生を重んじた玉堂ならではの
ものでしょう。

江戸時代に、円山応挙などが試した人物写生法は、衣の上から体の線を描い
て、衣の中の実際の動きを学ぶという方法でしたが、それに近い気がしまし
た。 当時も、玉堂の虎というのは噂を呼んで、結構話題になったのだそう
です。誰のものでも、虎図は逸話がくっつことが多いなと、改めて感じまし
た。

それがどういう逸話かも含め、秋の千鳥ヶ淵にダッシュして確かめてきてく
ださい!

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■丁稚ログ □■□

 先週『展覧会1000本ノック』でも取り上げた、板橋区立美術館「谷文晁とそ
の一門展」ですが、弊社社長の『丁稚ログ』でも取り上げております。弊社
社長の丁稚ログでは、美術業界から政治に至まで、幅広い話題の内容で更新して
おります。ご感想もお待ちしております!

丁稚ログはこちら → http://blog.livedoor.jp/syukado/

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■新着情報■□■

今週のアップ作品です。トップページからも画像が見られる様になりました。
新しくなったトップページも是非ご覧になってくださいませ。

おんらいんぎゃらりい秋華洞
→ http://www.syukado.jp/index.html

□ 藤井勉 『佳』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/yo_g/FUJII_TSUTOMU/A07-0496.html

□根上富治『紅梅白梅に双鶴』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/NEAGARI_TOMIJI/A07-0501.html

□谷口香キョウ(山喬)『義家越勿未関図』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/TANIGUCHI_KOKYO/A07-0503.html

□河本正 『早春』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/yo_g/KAWAMOTO_TADASHI/A07-0505.html

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2007年09月28日

Vol.135 芋名月

□■ 『日本美術そうだったのか通信』Vol.135 芋名月 ■□

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■□■□■□■□■□■□■
もくじ
-----------------
・ご挨拶『芋名月』
・これが見所!カタログ11!
・展覧会1000本ノック〜2本目〜
・秋華洞用語集
・ネットで愉しむ秋華洞<新着作品>

■□■□■□■□■□■□■

■□■ご挨拶■□■

 9月25日は中秋の名月でしたね。皆様はいかがお過ごしでしたか?

「中秋の名月」は、「十五夜」、「芋名月」と呼ばれたりもしますが、月見
行事のルーツは定かではないそうです。中国各地では月見の日に里芋を食
べることから、本来は里芋の収穫祭であったとかなかったとか。

そして、秋華洞にもありました芋名月!

□酒井三良 『芋名月』

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/theme/doubu/A07-0067.html

 満月は下の部分が霞んでおり、月の余韻が感じられ、蛙は微睡(まどろ)み
の中にいるようです。里芋の葉の上に乗った小さな雨蛙が、大きな満月を眺
めている姿はなんとも味わいのある小粋な一品じゃないですか!

 当日秋華洞スタッフは、弊社が入っているビルのオーナーからプレセントさ
れた「お月見団子」を頬張って、『芋名月』を見ながら秋を感じる一日を過
ごす事ができました。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■これが見所!カタログ11□■□

 中村正義の作品3点を掲載しております。

この人、これから絶対きますよー!No.38の「薔薇」などは、やけにギラギ
ラした色彩が衝撃的ですが、これは日本画材に蛍光色を混ぜているのだそう
です。

腕も工夫も、絵に対する情念もハンパじゃない。個性的に過ぎて、文展など
からはよく思われなかったという、反骨精神に溢れた人です。

こうした、確固たる意志をもった独創的な画家は、これから必ず取り上げら
れてくることでしょう。

カタログ請求はこちら → https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/index.cgi

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■展覧会1000本ノック!■□■

前回から始まった新たなコーナーです。
本日は二本目〜!

板橋区立美術館「谷文晁とその一門展」
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/art/schedule/now.html

 谷文晁・・・以前にも書きましたが、私共の所で受ける査定依頼のうち、江戸
時代のものの査定の場合、1割に近い位の割合で依頼を受けるのが谷文晁で
す。

 文晁は主に19世紀前半に活躍し、八種兼学とまで言われるほど多くの流派を
マスターし、「門人約三千人」と言われたほど、作品の数、偽物の数、影響
力の大きさは圧倒的と言えます。 

 しかしながら、文晁の事跡もさることながら、特にその門人の系譜は、体系
的な研究が殆どと言っていいほどなされていないのが現状です。展覧会カタ
ログでも安村敏信氏が言っておられますが、渡辺崋山など、文晁のどこを学
んだというのか、冷静に作品に即して観たら、そうした疑問が浮かび上がっ
てくるのです。あまりにもいろんな種類の絵画を描きすぎているということ
もあり、文晁という名前だけが一人歩きし、門人の具体的な技法や図像の伝
播を見えにくくしていました。 

今回の展覧会は、初めてその雲隠れした系譜にメスを入れた画期的な展覧会
です。

そして分かってくることは…他の画家もあまりにも画風が広がりすぎて、崋
山の場合と同じく、どこをどう学んだの?ということ。しかし逆に言えば、
この雑多さが江戸画壇の特徴とも言えるのです。“依るべき伝統のなさ”が、
何でも貪欲に取り入れるという気風を産みました。そして江戸で大流行した
流派の一つが、中国から来た沈南蘋がもたらした新しい画法の“南蘋派”で
す。京都の伊藤若冲も多大な影響を受けていますが、こうした新しいものが
江戸で爆発的に広がり、文晁もよくしました。

 ともかく、この展覧会では、江戸民間画壇の拡がりを体験することができる
と思います。個人的には、早世した文晁の子、谷文一が面白い!

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■ 秋華洞用語集 □■□

 カタログをご覧になっておられる方は分かるかと思いますが、弊社のカタロ
グでは、作品名の後に作品情報が掲載されております。掲載する作品がどの
ような形態で書かれているのか、どのような技法で描かれたのか、画材は何
なのか等々です。

 あまり美術品に詳しくない方であれば、技法などを見ても、分からないこと
が多いのではないのでしょうか?そんな方の為に、おんらいんぎゃらりい秋
華洞では、お客様にさらに詳しく日本美術を知って頂こうと用語集ページと
いうものがあります。技法だけではなく、絵画のジャンルの用語なども解説
しておりますので、是非ご活用下さいませ。

また、他にも日本美術に関しての質問やご相談などがあれば、お気軽にいつ
でもご連絡下さいませ。

用語集はこちら → http://www.syukado.jp/jp/support/glossary/index.html

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■新着情報■□■

今週のアップ作品です。

□与謝野晶子 『短歌:夕がたは霜がれ月の…』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/kohitsu/YOSANO_AKIKO/A06-1126.html

□山本玄峰 『無』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/shoga/YAMAMOTO_GENPO/A07-0492.html

□堀文子 『菊』
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_g/HORI_FUMIKO/A07-0498.html

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2007年09月22日

Vol.134 展覧会1000本ノック!

□■□■ 『日本美術そうだったのか通信』Vol.134 展覧会1000本ノック!

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■□■ご挨拶■□■

涼しかったかと思えば、また暑くなったりと、季節の変わり目ですが、皆様
体調の方はいかがでしょうか?
秋華洞はと言いますと、「ゴホッゴホッ・・。」
何名か風邪を引いております。
芸術の秋を前に、しっかり体調を整えねば!ですね。

■□■□■□■□■□

■□■これが見所!カタログ11□■□

 前回のメルマガで、今回のカタログの見所は洋画家の描いた日本画を多く扱
っているのが見所ですよ!とお知らせしましたが、そもそも今でこそ「日本
画問題」といって、洋画と日本画の区別が云々と言われますが、戦前の画家
にとってはどうだったのでしょうか。おそらく、画家の自負として区別はあ
ったでしょう。

 しかしながら今のように、この人は日本画家、この人は洋画家、日本画家は
日本画材で絵を描く、洋画家は油絵具で絵を描く、といった一般的な区別は、
そこまで厳密に細分化されているものではなかったと思います。

 洋画家でも水墨などで掛軸の作品を一杯描いているし、特に大正期以降に活
躍してくる人々になれば、積極的に洋画から、日本の伝統的な絵画にジャン
ルを越境しようとする人間は増えてきます。

 小杉未醒(日本画を描くようになり放菴と改名)などまさにその代表。菱田春
草は、「日本画でも洋画でも、日本人が描けばすべて日本画だ」ということ
を言っています。春草の言うとおり、洋画家もやはり日本人なのです。西洋
的な技法で絵を描く「洋画家」という自負はあるにしても、求められる教養
も、自分の生活スタイルも、やはり軌範は日本なのだと。

 ただ、パリに留学経験の画家はおそらく別です。みなけっこう、ガチガチの
(表現が悪いのですが・・)洋画家です。そうした先輩画家が、“洋画家かく
あるべき!”という意識を先導したのかもしれません。(とは言っても、現
在おんらいんぎゃらりいで掲載している和田三造なども、晩年日本画への関
心を深めていった人物ではあります。)

和田三造の作品はこちら → http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/yo/A07-0500.html

 そうしたアカデミックな連中に反発しようとする連中も大勢いたでしょう。
画家一人一人の意識の違い、これを比較していくことで、大正、昭和初期の
日本の美術界が立体的に見えてきたらいいなと思うのです。

そんな深い目で、今回のカタログをご覧になってみて下さい。

カタログ請求はこちら →https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/index.cgi

■□■□■□■□■□

■□■展覧会1000本ノック!■□■

では、まず一本目!

奈良国立博物館にて「美麗 院政期の絵画」9月30日まで催されています。

http://www.narahaku.go.jp/exhib/2007toku/insei/insei-1.htm

 平安末期から鎌倉初期までの、美麗を極めた仏画と、同時代の絵巻物や、白
描画や筆跡・・・いずれも日本美術の源流に位置する国宝群であることは疑
いありませんが、元来それぞれが独立して語られて、時代におけるそれらの
相互関係を論じられることは、あまりありませんでした。

 仏教美術は仏教美術。信貴山縁起絵巻や伴大納言絵巻などの絵巻物は絵巻物、
というように・・・

 しかし、この展覧会は、それらを並べて展示し、同時代における作者や影響
関係の共通項を見出そうという画期的な試みです。はっきり言って、よく実
現したな!と思うような展覧会です。こんなこと、やりたくてもできなかっ
た事です。

 そして、何より国宝オンパレード!!

 あまりに大幅すぎて、裸で掛ける以外方法がない、高野山の「血曼荼羅」
(平清盛の血を混ぜて彩色されたといわれる日本最古の彩色曼荼羅)など、ガ
ラス無しで間近で観られます。普段お寺で眠っている国宝仏画が一斉集合!

 絵巻物も信貴山縁起、伴大納言絵巻、病草子、餓鬼草子・・絵巻物の代表選
手と言える院政期のものが大体集結しています。

 とにかく、ここに展示されている物の殆どが、その当時にしたら一大国家
プロジェクトとして作られたものです。

 今月いっぱいです!初秋の奈良に急いで!!

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■社長丁稚ブログ□■□

 査定の事、自民党の事、業界の事、映画の事や、日々のつぶやきなど、業界の
事から政治に至まで、幅広い範囲にわたって語っています。弊社社長の素顔
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■□■新着情報■□■

今週は秋を感じる作品を二点アップしました。

□和田三造 『静物百果』

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□穐月明 『籠の椿』

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_g/AKIZUKI_AKIRA/A07-0507.html

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秋華洞メルマガ編集担当、桑田郁子、中島洋平がお送りいたしました。

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発行 株式会社 秋華洞 
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東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
代表取締役 田中自知郎・田中千秋
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秋華洞のご案内

主に日本の美術品・古美術品を中心に、幅広く取り扱っております。

 近代絵画・現代絵画を軸とし、さらに、鎌倉・室町時代より、現代に至る
まで、あらゆる分野で活躍した画家・高僧・武将・文人・歌人・俳人の手に
よる絵画・書蹟、時代屏風、絵巻、古文書、古写本、古版本、稀覯本(きこ
うぼん)を専門とし、その他、彫刻、工芸品、茶道具など、多岐にわたって
対応致します。

弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
田中千秋と共に、平成15年に「有限会社アートオフィスJC」として設立され、
その後平成18年に「株式会社秋華洞」と商号変更致しました。

(代表プロフィールは↓)
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